Windows 10 64ビット版Professional以上でHyper-Vを使う
Windows 10 の64ビット版 Professional、Enterprise及びEducationには、標準で仮想化機能「Hyper-V」が装備されています。この機能を使うことで、Windows 10上でWindows 7に限らず様々なOSを動かして各種テストを行ったりできます。また、複数OSを同時に動作させると、1台のPCでネットワークを構成して連携することも可能です。
お使いのPCがHyper-Vに対応しているか調べる必要があります。コマンドプロンプトを起動して、systeminfoとコマンドをタイプしてください。Hyper-Vの要件が最後に出てきますので、それがすべて「はい」になっていれば、OKです。
ちなみに「ハイパーバイザーが検出されました。Hyper-Vに必要な機能は表示されません。」というメッセージが表示された場合、Hyper-Vがすでに有効化されているということですので、先に進んで下さい。
Windows XPを利用したい場合は、Windows 7をHyper-Vで立ち上げ、そこでXPモードを起動するというのが近道です。ちなみにHyper-VにWindows XPはサポートされていません。サポートOSは以下のとおりです。
- Windows Vista SP2
- Windows 7
- Windows 8/8.1
- Windows 10
- Windows Server 2008 SP2
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2016
- Windows Home Server 2011
- Windows Small Business Server 2011
- CentOS
- Red Hat Enterprise Linux
- Debian
- SUSE Linux
- Oracle Linux
- Ubuntu
- FreeBSD
サポートされていないOSの場合には、マイクロソフトからサポートされないわけです。非サポートOSでもインストールは可能と思いますが、Hyper-V用のドライバが提供されません。このため、周辺機器の扱いが難しいことには注意が必要です。
そもそもWindows 10をまだ購入されていない場合は、Amazonなどからライセンスを購入ください。
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Hyper-Vの有効化
Hyper-VはWindows10Proに入ってはいますが、無効になっていますので有効化する必要があります。
「コントロールパネル」→「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」→Hyper-Vをチェックとします。
Cortanaにコントロールパネル(以下、コンパネ)と入力してコンパネを開きます。そして、次のように「プログラムと機能」を選んでください。
すると次の画面が開きますので左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックしてください。
Windowsの機能の有効化または無効化というダイアログが開きますので、ここでHyper-Vを探して、チェックを入れてください。チェックが黒い四角■になるようでしたら、+マークをクリックしてサブフォルダを展開して、そちらにチェックを入れてみてください。そうすると、Hyper-Vの最上位のところも☑になります。
Hyper-Vの起動
Hyper-Vマネージャを起動して、仮想マシンを新規作成してみましょう。仮想マシンというのは、そのWindows10上で動作させるOS込みの環境のことです。今回はWindows 7の仮想マシンを作成します。
hyperと打って、Hyper-Vマネージャーが出てきたらこれを起動します。「操作(A)」から「サーバに接続」を選んで自分のPCを選択すると、Hyper-Vの操作ができるようになります
「操作」から、「新規」をクリックし、そして「仮想マシン」を選択します。
名前と場所の指定
「名前と場所の指定」では、わかりやすい名前(たとえばWindows 7 Professional)を入力し、「次へ」をクリックします。
世代の指定
Windows 7をインストールするので 「第1世代」を選び、「次へ」をクリックします。
メモリの割り当て
Windows 7の仮想マシンに割り当てるメモリ (ここでは「2048」) を入力し、「次へ」をクリックします。あまりメモリを多く割り当てすぎると、パフォーマンスが低下する場合があるので、あまり割り当てすぎない値にするのがよいです。ちなみにこのPCのホストのOSはWindows 10 Professionalで、メモリは4GBを積んでおります。
メモリ4GBのWindows 10マシンでは、Windows 7を起動できません。メモリが足りないと言われます。8GBくらいあれば、大丈夫ですが。
ネットワークの構成
「既定のスイッチ」を選択し、「次へ」をクリックします。
仮想ハードディスクの接続
ディスクはデフォルトのままだと127GBとなっています。江津は50GBにまで少なくしてから「次へ」をクリックしました。割り当てるディスク容量(サイズ)は、余裕を持った数値に設定するのが無難ですが、物理的なディスクの容量を超えるのはNGです。Windows 7のCドライブに必要なディスク容量は、64bitなら50GB、32bitなら40GBくらいです。それだけあればとりあえずは動きます。どういう用途に使うかで、容量は増やしてください。ディスクに余裕がある場合は、デフォルトの127GBのままで「次へ」をクリックして進めてください。
インストールオプション
ここでは、OSのインストールをDVDからやるかiso(イメージファイル)からやるか、選択できます。
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