まずはChromebookについて整理しよう
Chromebookとは、Googleが開発したChrome OSで動作するラップトップ型(ノート型)のPCのことです。インターネットに接続して使うようにデザインされており、多くのアプリケーションや文書はクラウド上で管理されます。そして重要なのは、Chromebookが教育市場に良くマッチするということで、今、アメリカの教育現場ではChromebookが急速に広まっています。
※Chrome OSはLinuxカーネルをベースにしたOSで、Google Chromeブラウザをインターフェイスとして様々なWebアプリをサポートしています。
米Futuresource Consulting社の最新レポートによると、2017年のK-12(幼児~12歳までの教育機関のこと)におけるラップトップPCとタブレットのOS別の出荷率がアメリアだけすごいことになっています。アメリカ(図の左がアメリアで、右がアメリカ以外の世界の出荷)はQ3やQ4といった2017年後半は、Chrome OSが60%近い出荷シェアをとっています。アメリカ以外の世界の方はAndroid(のおそらくタブレット)が健闘しているようです。
米Futuresource Consulting社の2018年3月レポートより抜粋
K-12市場へのモバイルPCの世界的な売上高は2017年に増加し、年間出荷台数は前年比11%増の2,920万台となり、2016年の2,630万台から増加しました。 2016年の同時期と比較して21%増の920万台となりました。これはアメリカでのChromebookの台頭により最大の成長となったものです。
Chromebookは安い
Chromebookはインターネットに接続して、Webサイトをみたり、ファイルを共有したりストリーミングを視聴したりすることに特化しているため、ストレージ容量は比較的小さくスペックも低いです。そのため、1台あたり3万円~6万円程度で購入可能です。AcerやSamsung、HPなどが販売しています。GoogleもPixelbookという製品を販売していますが、これは15万円くらいと高いです。私も試しにASUSのchromebook1台をAmazonで購入しました(HPのものと悩みましたが)。
今後、教育現場でChromebookを避けて通ることはできなくなると思っています。上司からChromebookってどうなの?と聞かれたらおおよそのメリット・デメリットやプロコンは回答できて、できればA4で1枚くらいのレポートはサッと出せると良いでしょう。
Chromebookは画面も13インチ程度と小さめのものばかりですが、本体が非常に軽くてバッテリーの持ちが既存のPCより長く10時間以上もつのが特徴です。また光学ドライブはついてなくてUSB Type-CやmicroSDカードスロットがついていたりします。
Chromebookのyoutube動画が伝えること
下のChromebookの動画を見たことがありますでしょうか。Googleが強調するのは、エラーダイアログやブルースクリーンが発生するWindowsやMac OSを使い続けるのですか?Chromebookにすればいいのに。ということです。建物もそうですが、古い構造に増改築を繰り返せばいたるところに無理が生じ、修理修繕が日常的に必要になります。Windowsなどの昔ながらのOSはそういう状況だと言いたいのでしょう。新築のChromebookに引っ越しませんかと。
もちろん、今までできたことでできなくなることややり方が変わる操作や機能があると思います。様々な高等教育向けソフトウェアがWindowsやMac OS向けに作られており、Androidに対応してないと思います。しかし、ブラウザベースのソフトウェアというのは急速に発展してきています。インストールして利用するという手法は今後もシステム関連やクリティカルな処理の必要なソフトウェアでは続くかもしれませんが、サービス提供型のソフトウェアはブラウザベースにすべて移行すると思います。
教育現場でのChromebookの使い方トップ5
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