環境復元ソフト 徹底比較

環境復元ソフト 徹底比較

イメージ配信時のWindows OS 再イメージング権について追記しました。

環境復元ソフトとは

PC等を再起動するだけで、設定時の状態に戻す機能を提供するソフトウェアのことを環境復元ソフトと呼びます。PCに書き込みや設定変更を行っても、再起動だけで設定時の環境に復元が出来ます。

PCに不要なデータが残らないので、利用者の個人情報の漏えいリスクを軽減します。誤操作によるトラブルや意図的な改ざんの防止、外部からの攻撃や侵入を防御、クリーンな状態のPC環境維持により管理者の負担を軽減し、一次メンテナンスの煩雑さも大幅に削減します。

Windowsの場合、ユーザ権限のみを与えておけばソフトウェアのインストールを制限することが出来ます。しかしながら、この方法ではユーザが置きっぱなしにしたファイルやインターネットの閲覧履歴などが次の利用者にも閲覧可能になります。

環境復元ソフトでは、誰かが利用する前のクリーンな状態からPC利用を開始できるため、不特定多数の人が同一のPCを利用する場面では特に重宝します。そのため教育機関のパソコン教室、公共機関のフリーパソコンや検索端末、ネットカフェ等、様々な場面で幅広く利用されています。

基本的には、十数台のPCを容易に管理する場合に環境復元ソフトは使われます

数十台から100台以上と管理PCの台数が多くなってくると、環境復元ソフトよりシンクライアントのシステムを構築する方が経済合理性が出てくる場合があります。
(シンクライアント、例えばネットワークブート型では、作成したイメージの配布をPC端末起動時に行うため、予め配布する手間が不要になるためです。)

最近では、PCだけでなくタブレット(Windows OS)にも利用シーンを拡大してきています。

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※なお、AndroidやiOSは外部からの端末管理というのが難しいらしく、今後も環境復元ソフトは対応しないとのことです。

環境復元ソフトの機能

瞬間復元機能

環境復元ソフトの最も基本的な機能です。任意のハードディスクドライブへの書き込みをすべて一時ファイルに退避(書き込み)させて、再起動・シャットダウン・保護解除のいずれかのタイミングで一時ファイルを破棄し、保護中の操作をすべて無効にし、使用前の環境に瞬間復元する機能となります。

端末の一括管理機能

雛形となるディスク環境のイメージを端末PCに一斉配信することでセットアップ作業を迅速に行う機能となります。コンピュータ名やOS/Officeのアクティベーションを自動で行う事もできます。ハードディスクの故障時も、ディスク交換後にイメージの配信で短時間に復旧が可能です。

端末の遠隔操作機能

管理PCを設定し、管理PCから複数の端末に対しての遠隔からの電源ON、OFF、再起動などの機能となります。管理PCから複数の端末に対して特定の操作をスケジュールングして実行する機能がある場合もあります。

アップデートの環境復元除外機能

Windows Updateやウイルス定義ファイルの更新を環境復元による復元対象から外す機能となります。基本的にCドライブを一括で環境復元対象とするタイプのソフトウェアでは、この機能はありません。

ドライブ制御機能

CD/DVDやUSBドライブへの書き出しを制御する機能となります。

環境復元ソフトの比較表

それぞれのソフトを機能面と金額面で比較していきます。結論としては、富士通の瞬快かチエルのWinKeeperが頭一つ抜けてるのかなといった印象です。

瞬快 ★★★★★

URL:http://www.fujitsu.com/jp/Images/shunkai115-1sheet.pdf
メーカー:富士通
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作、アップデートの環境復元除外
Windows系OSのみに対応です。Windows系のタブレットはFuture瞬快が対応しています。
バージョン:
(2018年8月)
瞬快 Ver.11.5e
標準価格:tokujyo(特上)24,800円~、jyo(上)19,800円~、nami(並)9,500円~
並には、ディスクイメージの一括配信機能がありません。
上には、資源配布(ソフトウェアの自動バージョンアップ)機能がありません。Windows Updateのみ可能です。
販売実績350万本を誇る、ベストセラー運用管理支援パッケージの『瞬快』がver.11.5からWindows10に対応し、さらに使いやすく、多彩な機能を搭載し、大きくパワーアップしました。

ディスクイメージの一括配信機能の注意点

瞬快(上と特上)でイメージのネットワーク配信してWindowsとMS Officeをアクティベートする場合、ライセンスサーバがあった方がいいです。ライセンスサーバ無しでイメージ配信すると、MSのサーバにつなぎに行って、その都度ライセンスが加算されますので、そのうちライセンス数が足りなくなります。しかし、このライセンスサーバの最小管理数が25本ということなので、PCが25未満の台数だと、イメージの一括配信機能は諦めるんですかねぇ。

→(追記)Windows 10のボリュームライセンスを1本購入すれば問題ないということがわかりました。マイクロソフトには、再イメージング権という考え方があり、パソコン購入時にOEMでWindows 10が入っていれば、ボリュームライセンス1本で、イメージ配信可能だそうです。

WinProtector ★★★★

URL:https://www.safety-disclosure.jp/lp/winp/
メーカー:アーク情報システム
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作、アップデートの環境復元除外、デバイス管理
Network Controller版が端末の一括管理、遠隔操作に対応しています。
Windows系OSのみに対応です。
バージョン:
(2018年8月)
WinProtector Ver.7
標準価格:【キャンペーン特価】HD革命/WinProtector Ver.7 Standard ダウンロード版(保守なし)販売価格:8,286円(税込)
HD革命/WinProtector Ver.7 Network Controller(保守込※10~20ライセンス用販売価格:17,863円(税込)
HD革命/WinProtector Ver.7 Network Controller(保守込)※1~9ライセンス用販売価格:21,470円(税込)
PCの再起動・シャットダウン時にそれまでのPCの操作を瞬時に無効化し、保護開始時の状態まで戻すことができる環境維持・復元ソフトウェアです。

「Network Controller(ネットワークコントローラー)」は、「HD革命/WinProtector Ver.7 Network Controller」に付属の大規模ネットワーク向け管理システムです。
クライアントPCの「HD革命/WinProtector Ver.7」の保護開始や解除、アップデート連携等、およびファイル・アカウント・空き領域抹消※をリモートで操作することができます。
その他にも、資料配布/収集、サイレントインストール、電源ON/OFF(シャットダウン)、デバイス制御、再起動などのクライアントパソコンの操作や制御、クライアントPCの詳細情報を収集することができます。

HDD KEEPER ★★

URL:https://www.ever-denshi.co.jp/?page_id=222
メーカー:エバ電子
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作、アップデートの環境復元除外
Type-S版が端末の一括管理、遠隔操作に対応しています。
Windows系OSのみに対応です。
バージョン:
(2018年8月)
HDD KEEPER 9、”HDD KEEPER 9 Light”と”HDD KEEPER 9 Bisinessn Edition”の2通りです。 それぞれネットワーク管理ソフトウェア”Clientmanager”を付属した”type-S”の設定があります。
標準価格:HDD KEEPER 9 Lightシリーズは、従来のHDD KEEPER Lightシリーズ同様アカデミック/ガバメントライセンスの設定があります。 1ライセンスから購入可能で、購入ライセンス数により価格帯が異なります。
コンピュータの再起動だけで元の状態に復元する機能に加え、非保護フォルダ(フォルダを保護対象から除外する)機能を搭載しています。 一部フォルダを復元対象外にすることが出来るので、幅広い運用が可能になります。

  • 非保護フォルダ機能(Business版のみの機能)
    フォルダを保護対象から除外する機能です。※システム関連のフォルダは対象外
  • マルチパーティション対応(Business版のみの機能、Light版はC:だけ対象)
    C:以降の複数パーティションに対して保護、非保護の設定が可能です。
  • コマンド対応(type-S版のみの機能)
    HDD KEEPERをコマンドで制御が可能です。バッチファイルで制御が出来るので他のシステムや資産管理ツールとの親和性にも優れています。

HDD KEEPER 9 対応OS:
・Windows10 Home / Pro / Enterprise 対応
・BIOS起動・UEFI起動両対応

dynaSchool Recovery ★?

URL:https://dynabook.com/solution/dynaschool/dynaschool-recovery/index.htmlhttps://www.safety-disclosure.jp/lp/winp/
メーカー:東芝
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作、アップデートの環境復元除外
Windows系OSのみに対応です。
バージョン:
(2018年8月)
DSR001
標準価格:オープン
Windows 10/8.1 タブレット対応学校向け環境復元ソフト

・Windows 8.1以降の新ファームウェアUEFIのパソコンに対応しています。
・児童生徒が変更したデスクトップやユーザーフォルダを、再起動するだけで元の環境に復元します。
・dynaSchool Recoveryを解除することなく、ウィルス対策ソフトやWindows Updateを実行できます。
・リモート操作で児童生徒機の制御ができます。

リカバリー・フラッシュ ★★

URL:http://www.gfj.co.jp/products/rf_flash/rf_features.html
メーカー:GREEN FLASH JAPAN CO.,LTD.
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作
端末の一括管理、遠隔操作はリカバリーフラッシュ管理コンソールを導入すれば利用可能。
Windows系OSのみに対応です。
バージョン:
(2018年8月)
RF 6.7
標準価格:13,800円(税込)、2ライセンス以上は割引あり
データのリカバリから派生した製品。
ウイルス感染・データ破損・逸失から瞬時に修復し、快適な状態に復元!突然の不具合でも再起動するだけで、元の状態に修復。大切なデータを保護する驚異の復元ソフトです。マルチレイヤーシステムは、保存した環境(基準レイヤー)に、アプリケーションやデータを追加・削除した差分環境(新規レイヤー)を保存できます。基準レイヤーのみの起動や、基準プラス新規レイヤーでの起動などを選択できるため、1台のパソコンにいくつもの環境を持たせることが可能です。

WinKeeper ★★★★☆

URL:https://www.chieru.co.jp/products/system/winkeeper/
メーカー:チエル
機能:瞬間復元、端末の一括管理、端末の遠隔操作、アップデートの環境復元除外、デバイス管理
WinKeeper TBというタブレット対応版もあります。しかし、Windows系OSのみに対応です。
バージョン:
(2018年8月)
Ver.7.5
標準価格:スタンドアローン版→1ライセンス10,584円(9,800円)、ネットワーク版→15ライセンス199,260円(184,500円)
WinKeeperは、Windows 10のUpdate機能を完全に停止することが可能です。つまり、Updateのダウンロードもしないということです。Windows 10になってからフィーチャーアップデートをキャンセルすることができないという問題が発生していますが、これをWinKeeperなら解決できるということです。注意が必要なのは大型更新のフィーチャーアップデートだけでなく、クオリティアップデート、セキュリティアップデートも止まるということです。

とはいえ、セキュリティアップデートは即時あてたほうが良いでしょうから、ある程度頻繁にイメージ作りをしないといけないかもしれません。

プログラムのインストールやフォルダのファイルの作成 etc...

WinKeeper Clientの機能

  • ドライブ・フォルダ・ファイル保護機能
  • システム制限機能
  • プログラム実行管理機能
  • インターネットアクセス制限
  • レジストリ情報の復元
  • WiFi接続制限機能

WinKeeper Serverの機能

  • 個別保護設定
  • グループ保護設定
  • リモートコンピュータ終了
  • リモート管理中のコンピュータロック機能
  • クライアントの一斉電源オン(Wake On LAN対応 NICのみ)・オフ